ゲート処理の強い味方!アルティメットニッパーとは?
以前の記事でゲート処理の仕方についてご紹介しましたが、ゲート処理を綺麗におこなうのに欠かせないのが優れたニッパーの存在です。
ということで、今回は私がおすすめのニッパーの1つ「アルティメットニッパー」についてご紹介していきたいと思います。
アルティメットニッパーの特徴とは?
アルティメットニッパーはゴッドハンド株式会社から販売されている製品です。
「アルティメットニッパーなんて、なんだか大袈裟な名前だなぁ…」
と感じる方も多いと思いますが、アルティメットニッパーはゲートカットに特化したニッパーとなっており、名前負けしない高い性能を誇っています。
ということで、まずはアルティメットニッパーの2つの特徴についてご紹介していきます。
1:驚異的な切れ味
アルティメットニッパーの最たる特徴が、その驚異的な切れ味です。
通常、ニッパーでゲートを切断する時というのは軽い手応えがあり、「パチンッ」と音を立てて切ることになりますよね。
(当たり前のことではありますが。)
しかし、このアルティメットニッパーはプラスチックをスルリと切断出来る高い切れ味を誇ります。
その軽い手応えは通常のニッパーとは一線を画すと言っても過言ではないでしょう。
切れ味が高い分パーツの白化や抉れ、ゲートの切り残しなども起こりにくく、切断面が非常に綺麗になりますので、後のゲート処理が非常に楽になります。
2:片刃構造
アルティメットニッパーのもう一つの特徴が「片刃構造になっている」ということです。
普通のニッパーは左右どちらにも刃がついており、ゲートを挟むと真ん中あたりで刃が合わさって切断することになりますが、この場合ゲートのあった部分の真ん中あたりに集中するため切断跡が目立ちます。
しかし、アルティメットニッパーは片方が鋭い刃、もう片方はゲートを抑えるまな板刃となっているため、切断面がゲートの端に寄ります。
したがって、より綺麗にゲート処理をすることが出来るというわけです!
アルティメットニッパーは上記2つの特徴から非常に綺麗にゲートカットが出来るため、多くの方が愛用しています。
アルティメットニッパーの使い方
アルティメットニッパーの使い方は以前ゲート処理についての記事でご紹介したニッパーの使い方と大きく違いはありません。
1・最初に少し長めにゲート部分を残すようにパーツを切り出す
2・次に刃部分をパーツと平行になるように合わせ、残ったゲートを切る
この2つの工程を踏んでゲートカットしていけばOKです。
ただし、アルティメットニッパーの刃は非常に繊細なので、最初にゲートを残してカットする際はアルティメットニッパーではなく、通常のニッパーを使った方がいいでしょう。
また、アルティメットニッパーは前述の通り非常に切れ味が高いため、最初にゲートに刃を入れる時だけ少し力を入れ、後はゆっくりと優しく握って切断するようにしましょう。(力を入れすぎると破損の恐れがあります。)
アルティメットニッパーの難点
非常に綺麗にゲート処理することが出来るアルティメットニッパーですが、弱点と呼べる部分もあります。
次はその点についてご紹介していきます。
1:値段が高い
まず1つ目の難点がこれ。
アルティメットニッパーは非常に高性能ではありますが、その分お値段が張ります…。 そのお値段はなんと5280円!
(ゴッドハンド公式通販参照
物によってはMGのガンプラが買えちゃうくらいの価格というのが大きな難点ですね。
※価格は2020年3月28日現在のものです。
2:刃がとても繊細
続いての難点は刃が繊細なこと。
アルティメットニッパーの刃は非常に薄く鋭く、高い切れ味を誇りますが、それは裏を返せば刃が脆く、刃こぼれなどもしやすいということになります。
そのため
・ゲートカットの際に力を入れ過ぎる
・ランナーから刃を離す時、刃を捻ってしまう
・刃の長さ以上の物を切ろうとする
・ゲート以外の太い部分を切ろうとする
こうした使用法をすると破損してしまう恐れがあります。
前述の高価であるという点も考慮すると、破損した時のショックは計り知れないですね…。
刃こぼれなどが無いように、慎重に扱っていきたいですね。
3:手などを切ってしまう恐れあり
3つ目の難点が怪我の可能性です。
何度もお伝えしている通り、アルティメットニッパーは非常に切れ味鋭いので、切っ先に手や指が当たると怪我をしてしまう危険性があります。
そういう意味でも、取り扱いには十分に気をつけましょう。
まとめ
アルティメットニッパーは高価な上に取り扱いにも細心の注意が必要ではありますが、正しく活用することでゲート処理の手間を格段に軽減してくれるアイテムです。
本格的にガンプラ製作をしてきたいという方は、持っておいて損はないかもしれませんね!