間違ってポリキャップをつけないままパーツを組んでしまったり、塗装のために一度素組したガンプラをバラしたり…。
ガンプラ製作をしていると、一度組んだパーツをバラさなくてはならないという場面に直面することはよくあります。
しかし、この分解作業がまたくせ者で、失敗するとパーツのダボ(パーツ同士を合わせるための棒状の部分)が折れ、破損してしまうこともよくあります。
ということで、今回はパーツを綺麗で安全に分解するための方法や工具などについてご紹介していきたいと思います。
パーツ分解に役立つパーツオープナー
まずは早速、パーツ分解に役立つアイテムからご紹介していきましょう。
パーツ分解作業をする際に心強い味方となってくれるのがこれ!
株式会社ウェーブから販売されている「パーツオープナー」です。
パーツ分解をする際は、小さいマイナスドライバーやデザインナイフなど、先端が細いものをパーツの隙間に入れ、隙間を広げて取り外すという手法が一般的だと思います。
しかし、マイナスドライバーやデザインナイフは先端が細く、狭いため上に棒状なので力を入れるのも難しく、刃こぼれしてしまったり、誤ってパーツを痛めてしまった…というトラブルも少なくありません。
また、プラモのパーツのみならず、扱いを誤ると自分の手などを傷つけてしまう危険性があるのも問題です。
パーツオープナーは刃先が薄く十分にパーツ間の隙間に入る上、刃が広いので刃こぼれもしにくく、持ちては手の形に馴染むグリップ上になっているので力も入れやすいのが特徴です。
パーツオープナーの使い方
パーツオープナーの使い方は非常に簡単です。
まずパーツオープナーの刃先についているキャップを取り外し、刃先を外したいパーツの隙間に差し込みます。
そして、軽くひねってパーツ間の隙間を広げ、十分な大きさまで広がったら手でパーツを外す。
たったこれだけでOKです!
パーツによってはパーツオープナーの刃先を入れる位置を何回か変えて、複数箇所から隙間を徐々に広げていくのがいいでしょう。
ダボ・ダボ穴処理で分解しやすくするのも有効
パーツオープナーを使用するのもパーツ分解の上で非常に有効ですが、それ以外の方法として、パーツの合わせ目であるダボ・ダボ穴に細工をする、
いわゆる「ダボ・ダボ穴処理」というのも有効です。
次はその手法についてご紹介していきたいと思います。
1:ダボ穴に切れ目を入れる
ダボ穴処理で最もお手軽に出来る方法がこれです。
パーツのダボ穴にニッパー等で軽く切れ目を入れ、穴を少し緩めることでパーツを分解しやすくします。
ダボ穴に切れ目を入れる際は、ダボ穴からパーツの内側に向かってニッパーを入れるようにしましょう。
パーツの外側に向かって切れ目を入れると、切れ目で白化した部分が見えてしまったり、パーツ自体を破損してしまう危険性がありますからね。
また、切れ目は1つのダボ穴に1箇所入れればOKです。
複数箇所に切れ目を入れようとするとパーツの合わせ目が弱くなりすぎてしまったり、最悪ダボ穴が破損してしまう危険性があるので注意が必要です。
2:ダボ穴をピンバイスで拡張する
ニッパーで切れ目を入れる他に、ダボ穴をピンバイスを使って少し広めにするという方法もあります。
ただし、この方法はパーツの削りカスが出てしまう他、ダボ穴の経よりも大きすぎるピンバイスを使うとパーツの合わせ目が弱くなりすぎてしまうだけではなく、最悪パーツがガタついてしまうという危険性があります。
もしこの手法でダボ穴処理をするなら、使用するピンバイスはダボ穴の経と同じくらいのものを使って、ダボ穴の内径を薄く削るようなイメージで処理しましょう。
3:ダボを短くカットする
次はダボ穴ではなく、そこにはまるダボを処理する方法です。
ダボをニッパーでカットし、短くすることで摩擦抵抗が減り、分解がしやすくなります。
こちらもお手軽に出来るダボ処理の定番です。
ダボの長さは大体元の長さの1/2くらいになるようにカットしましょう。
また、この際にダボを少し斜めにカットすることで、より分解しやすくなります。
まとめ
今回はパーツ分解をスムーズにおこなうための工具や工夫についてご紹介させていただきました。
パーツ分解時にダボが折れてしまった時のショックは言葉では表せないものがありますよね…。
そうならないためにも工具を揃えたり下処理をしたり、しっかりと準備した上でガンプラ製作に臨みたいものです。
ちなみに今回ご紹介したパーツオープナーは500円前後とお手頃なので、気になった方はぜひ一度試してみてください!