ゲート処理とは?必要な工具や手順も合わせて解説!
ガンプラを綺麗に仕上げるためには塗装などももちろん重要ですが、パーツ自体を綺麗に切り出したり、切断面が目立たないように削るといった作業も必要です。
ということで、今回はそんな「ゲート処理」について、必要な工具や手順などを交えて解説していきたいと思います。
ゲート処理とは何か?
まずはゲート処理とは一体何なのか?
という点について解説していきたいと思います。
ゲート処理というのは簡単に言うと、プラモデルのパーツとランナーをつないでいる「ゲート」という部分を綺麗に処理をする作業のことです。
このゲート処理をしっかりとおこなっていないと
・パーツにゲート部分が残ってしまう
・ゲートを切り離した部分が白化してしまう
・ゲートを切り離した部分が少し抉れてしまう
などのトラブルが起こり、見栄えが少々悪くなってしまいます。
ゲート処理はガンプラの完成度を左右する工程ですので、しっかりと妥協なくおこなっていきたいですね。
ゲート処理に必要な工具はこれ!
ゲート処理に使う工具は人や手法によって様々です。
なので、今回はその一例として見ていただければと思います。
ゲート処理をする際に必要になる工具は以下の通りです。
・ニッパー(なるべく切れ味が良い物)
・デザインナイフ
・ゴッドハンド社製「神ヤス! スポンジ布ヤスリ5種類セット」
・ゴッドハンド社製「神ヤス!磨 スポンジ布ヤスリ4種類セット」
・布
ゲート処理の手順
それでは、上記の工具を使用してゲート処理をする手順について解説していきたいと思います。
1:ニッパーでパーツを切り出す
まず最初はニッパーを使ってパーツをランナーから切り出します。
この時のポイントは「最初にゲート部分が長めに残るようにパーツを切り出し、その後残ったゲート部分を綺麗に切断する」という、2段階の工程を踏むことです。
「早くガンプラを完成させたい!」という思って、パーツがランナーについている段階からゲートを綺麗に切除しようとしてしまう方も多いと思います。
しかし、ランナーについたままの状態でゲートを綺麗に切り取るのは中々難しく、無理をして切ろうとするとパーツが抉れてしまったりする危険性があります。
なので、まずはゲートが長めに残るようにパーツを切り出し、その後本格的にゲートを切除するようにしましょう。
また、ニッパーはゲート処理作業の出来を大きく左右する工具なので、なるべく良い物を使いたいですね。
一例として
・ゴッドハンド社製「アルティメットニッパー」
・タミヤ社製「クラフトツールシリーズNo.35薄刃ニッパー」
などがおすすめです。
2:デザインナイフでゲート跡を整える
ニッパーでゲートカットをした後は、デザインナイフを使ってゲート跡をなるべく綺麗に削って整えます。
3:粗めのヤスリでゲート跡を研磨する
デザインナイフでゲート跡を整えた後は、「神ヤス! スポンジ布ヤスリ5種類セット」に入っているヤスリを使ってゲート跡を研磨していきます。
この時のポイントは、「最初は粗いヤスリで研磨し、徐々に細かい目のヤスリに変えていく」ということです。
研磨する前のゲート跡はまだ凸凹しているので、最初は粗いヤスリで大まかに整え、次第に細かいヤスリで綺麗に仕上げていくということですね。
「ヤスリの粗い・細かいってどうやって見分けるの?」
と疑問に感じる方もいると思いますが、ヤスリにはそれぞれ600番や400番と言った数字が振ってあります。
この数字が小さければ小さいほど粗いヤスリ、大きければ大きいほど細かいヤスリなので、覚えておきましょう。
この工程では、最初に400番くらいの粗いヤスリでゲート跡を研磨し、次に600番のヤスリで整えていきましょう。
4:細かいヤスリで仕上げる
最後は「神ヤス!磨 スポンジ布ヤスリ4種類セット」に入っている目が細かいヤスリを使って仕上げていきます。
「神ヤス!磨 スポンジ布ヤスリ4種類セット」に入っているヤスリは先程使った「神ヤス! スポンジ布ヤスリ5種類セット」に比べてさらに細かく、4000番から10000番までのものが入っていますので、ゲート処理の仕上げに最適です。
この時も、まずは4000~6000番くらいの粗めのもので最初に整え、最後に10000番の細かいもので仕上げるという工程を踏んでいきましょう。
研磨し終えた後は、パーツを水で洗って細かいプラスチックのカスを落とし、布で水気を取って完成です!
まとめ
ゲートを丁寧に切除して、ゲート跡を削っていくという工程を全パーツでおこなうのは中々大変です。
でも、こうした手間暇をかけて、じっくりとガンプラを完成させるというのもまた、ガンプラ製作の楽しみの一つだと思います。
あなたもぜひ、ゲート処理を活用して完成度の高いガンプラを作ってみてください!